定休日の昨日、友人から誘われていたかがやに行ってきました。
知る人ぞ知るというか外国人観光客に絶大な人気を誇るあの「かがや」です。
予約をしてはいったところ店内には外国人しかいません。2人組の観光客と4人組の観光客です。そのなかに私含めた英会話仲間4人が座り噂のパフォーマンスを体験しました。
まずメニューがとンでもなくユニーク。どれくらいユニークなのかについてはネットで検索すればいくつも出てくるのですぐにわかると思います。
座って5分ほどですが店主は何も言わずに黙々と何かをしております。
ほどなく、頭に4つのおしぼりをのせたアンパンマンのロボットがこちらに向かって走ってきます。気持ち悪いです。
それに合わせて店主がアンパンマンのテーマ曲を歌い始めました。なかば強制的に手拍子させられてしまいました。外国人観光客はなんだがわからないけど面白いといった感じで手拍子してます。
おしぼりをもらうだけなのにすでに盛り上がってます。
そして注文。
すでに別のテーブルの方が注文をしていたらしく噂のパフォーマンスを見ることができました。
このかえるちゃんにもちゃんと名前があります。そして上のほうにはパペットがいるのですがこのパペット、意外に素行が悪いですw外国人グループが選択したのはブラジルです。
ラテンのサンバリズムで曲が流れ始めました。なんとも場違いというか不思議な気分です。
その後、コスプレした店主がなにやら伸び縮みする棒みたいなのでいろんな人にバシバシ棒を当ててます。なんともシュールな光景です。
以前に谷中商店街で日本一うざい店長がやっているトルコ料理屋「ザクロ」に行った時とはまた違う雰囲気ですが根底は似ている感じです。
まったく素晴らしい雰囲気だ!
メニューがやたら長くそれを棒読みしてると怒られます。
もっと感情をこめて読め!
と言われてしまいます。感情をこめて読むと笑われます、これも悪くない。外国人にはオペラを歌うように注文してくださいと言ってました。その時点で面白いです、外国人もノリノリです。
それにしてもこの店主、英語上手です。おそらくは学校で学んだというよりはお店を経営する上で身に付けたものだと思います。英会話学校で習ったというよりも、しっかりとお客さんと意思疎通するために磨きこまれた英語なんだと思います。
お客さんがほとんど聞き返さないということはそれだけわかりやすいということです。この時、お店に居た外国人はいずれも英語が母国語ではない国の方たちでした。そうした方々が聞き返すことなく笑いながら注文をしているのはわかりやすい英語を話しているということなんだと思います。
それからもお客さんがひっきりなしに訪れて店内はすぐに満席になってしまいました。徹底したエンタメのお店らしく料理はその合間にでるといった感じですが決して手を抜いたものではないことが分かります。自らが家庭料理というだけありお袋の味といったテイストです。
帰り際になるとまた音楽が流れ始めました。フランスのシャンソンみたいな曲です。ブラジルでも中国でも日本でもありません。
店主がベレー帽をかぶって画用紙を持って登場です。おどりやパフォーマンスかと思いきやなんと、その場で似顔絵を描き始めました。これがまた悦にいっており素敵です。
徹底してお客さんを楽しませるという信念のもとにやっているのだと思いますがとても多才なことにただただ驚かされました。パフォーマンスをしている時はすごく表情がイキイキしているのにお給仕している時はボソボソっと話すギャップもたまりませんでした。
噂にたがわぬ素晴らしお店です。
2時間があっという間に過ぎ去ってしまうことでしょう。何から何までほとんど全部が計算されていると思われますがわかっていても笑ってしまうし、ノセラレてしまいます。
すごいの一語です。
お休みに外出もどうかなぁ、家でゆっくりしようかなぁなんて思ったりもしましたがこれは一見の価値アリです!
自分のお店でもここまでとは言いませんが何かお客さんを楽しませられるような出し物ができたらいいなと真剣に感じてしまいました。
追伸。
このお店の毒気に当てられそのまま帰れるテンションではなかった私たちは横丁の素敵な小料理屋にピットイン。そこでチャットホストのケンが合流してきました。
アメリカから来た友達と会うんだ!と去っていった彼からラインで、
いま友達帰ったけどそっちはまだ盛り上がってる?
と素敵なメッセージ、当たり前ぢゃ!まだ宵の口だわ!と誘ったら難なくOKとのこと。
そこからまたノリノリの時間が始まり気付いたら午前様。ええ、そうですとも、本日見事なまでの二日酔いです。